発火 [本棚]
自宅近辺の最高気温26.8度、7月上旬並みって……。
4月末でこの暑さとは。
これは8月頃には外気温60度越えも夢じゃないですね(無理です
今日は久々に「私の本棚」晒しです。
や、2年放置ってどんだけだよ、自分。
今回は冲方丁氏のマルドゥック・スクランブルをば。

<あらすじ>
賭博師シェルの罠によって少女娼婦バロットは爆炎の中で燃え尽きようとしていた。瀕死の彼女を救ったのは、緊急事態において禁じられた科学技術の使用が許可される法令「スクランブル-09」、ドクターと称する男、そして意思を持つネズミ型万能道具存在のウフコック。事件屋と呼ばれるドクターとウフコックと共にバロットは自分を罠にかけたシェルを追う。しかし、彼女たちの前に立ちはだかったのは、シェルに雇われた同じく事件屋のボイルド。その男はかつてウフコックを濫用し、破壊の限りをつくした男だった……。
世の中には、なんとなく読もうと思っても手が伸びなかったりするものがあるものです。
マルドゥック・スクランブルもそんな本の一つ。
大抵、そういう本は読んだ後にもっと早く読んでおけばよかった、とかなるわけで。
案の定なりました。
ページをめくる手が止まらなかったです。
物語の冒頭にどん底へたたき落とされた主人公バロットが、ウフコックという存在と共に光に向かって進んでいく。
この過程にスピーディーな戦闘描写と幾重にも編まれたカジノシーンが、恐ろしいほどの巧妙さで絡みます。
ネット上で聞きかじっていた通りカジノシーンの描写がとにかく秀逸。
ルーレットにブラックジャックといったおなじみのゲームが、ほぼ小説一巻分に渡り描かれます。
もう、すげぇの一言。
意志と意志が、ボールを通して、カードを通してぶつかります。
あぁ、もう、カジノに行きたくなる(そしていいように店側から搾取されるんですね、わかります。
戦闘描写も素敵です。特に出てくる敵の連中が。
エグさ満点の変態集団とか重力制御で天井を歩けるボイルドとか。
そんな連中と対等に渡り合うまでに成長するバロットの描写も見ものです。
そうそう、万能道具存在ウフコックは、聞きかじったイメージだと4次元ポケットだったけど割とそんな感じで安心(何が
これでもかというくらい本の端から端まで著者の魂が見えました。
ほんと、ナウ・ヒア。今ここにいる。
大変刺激的な作品でした。
続編のマルドゥック・ヴェロシティについてはまた後日。
4月末でこの暑さとは。
これは8月頃には外気温60度越えも夢じゃないですね(無理です
今日は久々に「私の本棚」晒しです。
や、2年放置ってどんだけだよ、自分。
今回は冲方丁氏のマルドゥック・スクランブルをば。

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方 丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
<あらすじ>
賭博師シェルの罠によって少女娼婦バロットは爆炎の中で燃え尽きようとしていた。瀕死の彼女を救ったのは、緊急事態において禁じられた科学技術の使用が許可される法令「スクランブル-09」、ドクターと称する男、そして意思を持つネズミ型万能道具存在のウフコック。事件屋と呼ばれるドクターとウフコックと共にバロットは自分を罠にかけたシェルを追う。しかし、彼女たちの前に立ちはだかったのは、シェルに雇われた同じく事件屋のボイルド。その男はかつてウフコックを濫用し、破壊の限りをつくした男だった……。
世の中には、なんとなく読もうと思っても手が伸びなかったりするものがあるものです。
マルドゥック・スクランブルもそんな本の一つ。
大抵、そういう本は読んだ後にもっと早く読んでおけばよかった、とかなるわけで。
案の定なりました。
ページをめくる手が止まらなかったです。
物語の冒頭にどん底へたたき落とされた主人公バロットが、ウフコックという存在と共に光に向かって進んでいく。
この過程にスピーディーな戦闘描写と幾重にも編まれたカジノシーンが、恐ろしいほどの巧妙さで絡みます。
ネット上で聞きかじっていた通りカジノシーンの描写がとにかく秀逸。
ルーレットにブラックジャックといったおなじみのゲームが、ほぼ小説一巻分に渡り描かれます。
もう、すげぇの一言。
意志と意志が、ボールを通して、カードを通してぶつかります。
あぁ、もう、カジノに行きたくなる(そしていいように店側から搾取されるんですね、わかります。
戦闘描写も素敵です。特に出てくる敵の連中が。
エグさ満点の変態集団とか重力制御で天井を歩けるボイルドとか。
そんな連中と対等に渡り合うまでに成長するバロットの描写も見ものです。
そうそう、万能道具存在ウフコックは、聞きかじったイメージだと4次元ポケットだったけど割とそんな感じで安心(何が
これでもかというくらい本の端から端まで著者の魂が見えました。
ほんと、ナウ・ヒア。今ここにいる。
大変刺激的な作品でした。
続編のマルドゥック・ヴェロシティについてはまた後日。
2008-05-01 00:40
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